2025年3月10日発売の「週刊ポスト」に掲載された記事が、サッカーファンだけでなく、多くの人々の関心を集めています。その記事とは、「《前園真聖・遠藤保仁らを輩出》名門・鹿児島実業高校サッカー部監督と部員母の“泥沼不倫裁判” 『チュー』『濃厚なの』証拠として提出された“大量の不適切LINE”」。このスキャンダルは、サッカー部の名門校を舞台にした不倫問題であり、その詳細が明らかになるにつれ、世間の注目度も高まっています。

しかし、この裁判で注目すべきなのは、不倫の中身そのものよりも、「LINE履歴の証拠能力」です。LINEのメッセージがどこまで証拠として認められるのか、そして裁判の行方がどうなるのか、多くの人が気になっていることでしょう。

名門サッカー部監督の不倫訴訟とLINE履歴の証拠能力——裁判の行方は?


監督は不倫関係を全面否定! しかしLINE履歴の存在は認める…

この裁判の原告は、元部員の父親Bさんです。彼は、2024年10月に妻A子さんと協議離婚しています。その後、A子さんとサッカー部監督の不貞行為を裏付ける証拠を手に入れたことから、2025年3月4日に慰謝料を求めて提訴しました。

その証拠として提出されたのが、大量のLINE履歴です。記事によると、LINEの内容には、

  • 「エロかった」
  • 「チュー」
  • 「濃厚なの」
  • 「相性」

など、生々しい表現が含まれており、男女の肉体関係を強く想起させるものだったとされています。さらに、指導者という立場の監督が、部員の母親にこのような内容のメッセージを送っていたこと自体、大きな問題となっています。

ところが、監督は2025年5月10日に提出した答弁書で「不貞行為は一切ない」と全面否定しました。しかし、LINEのやり取りが事実であることは認めています。

監督の主張は次のようなものです。

「A子さんとは親しい関係であり、男女間の会話ではあったが、実際には肉体関係はない。ただし、性的な表現を使ってA子さんを笑わせようとしていた。」

つまり、「肉体関係はなかったが、LINE上ではそのような表現を使っていただけだ」と弁解しているのです。


LINEのメッセージは不貞行為の証拠として認められるのか?

この裁判の最大の争点は、「LINEのやり取りだけで不貞行為の証拠となるのか?」という点です。

LINEの履歴は、近年の不倫訴訟では重要な証拠の一つとして認められる傾向にあります。しかし、それ単体では決定的な証拠とならないケースも少なくありません。一般的に、不貞行為(法律上の「不貞」とは、肉体関係があったことを指します)を立証するためには、以下のような複数の証拠を組み合わせることが求められます。

  • LINEやメールのやり取り(親密な関係性を示す)
  • ホテルや自宅への出入りの記録(写真・動画・レシートなど)
  • 第三者の証言(友人や知人の証言、探偵の報告書など)
  • GPS記録や通話履歴(頻繁な連絡や位置情報の一致)

したがって、LINEのやり取りがあるだけでは、「肉体関係の証拠」として認定されるかどうかは微妙なところです。今回のケースでは、監督がLINEの存在を認めながらも、「冗談だった」と主張しているため、裁判官の判断が鍵を握ることになります。


監督の狙いは「シラを切り通せば勝てる」?

BさんがこのLINEの証拠を入手したのは、協議離婚が成立した後です。そのため、離婚前に確かな不貞の証拠を掴み切れていません。

監督としては、

  • 「LINEのやり取りだけでは決定的な証拠にならない」
  • 「肉体関係があったとは断定できない」

という論点でシラを切り通せば、裁判に勝てると考えている可能性が高いです。

しかし、近年の判例では、LINEのやり取りが不貞行為の証拠として認められるケースが増えています。そのため、「冗談だった」「親しい間柄での会話にすぎない」という監督の主張がどこまで通用するかは疑問です。


もし「LINEのやり取りだけでは不貞の証拠にならない」という判決が出たら?

仮に、今回の裁判で「LINEのやり取りだけでは不貞の証拠にならない」という判決が出た場合、今後の不倫訴訟に大きな影響を与える可能性があります。

具体的には、

  1. 「不倫の決定的証拠はLINEだけでは不十分」という判例ができる
  2. 不倫をした側が「LINEだけでは証拠にならない」と主張する逃げ道ができる
  3. 今後の不倫訴訟で、より多くの証拠が必要とされる傾向が強まる

そうなれば、不倫をされた側(被害者)は、より慎重に証拠を集める必要が出てくるでしょう。


不倫の証拠を集めるために必要なポイント

不倫を疑ったときに、焦って問い詰めるのではなく、確実な証拠を集めることが大切です。そのために、以下のようなポイントを押さえておくべきです。

  1. 「不倫かも?」と思っても、すぐに相手を追及せず泳がせる
  2. 探偵などを利用し、確実な証拠(写真・動画・領収書など)を集める
  3. LINE履歴だけでなく、肉体関係を示す証拠を確保する
  4. 弁護士と相談し、法的に有効な証拠の取り方を学ぶ

LINEのやり取りだけでは不十分な場合もあるため、慎重に証拠を集めることが今後も重要になってくるでしょう。


まとめ:裁判の行方に注目!

今回の不倫裁判では、LINE履歴の証拠能力が大きな焦点となっています。監督がシラを切り通せるのか、それともLINEの内容が不貞行為の証拠として認められるのか、裁判の行方に注目です。

今後の判決次第では、不倫訴訟の証拠のあり方にも影響を及ぼす可能性があるため、今後の展開を注意深く見守る必要がありそうです。