生々しくも、まるで中学生のような気恥ずかしいぐらいにストレートな言葉が飛び交った交換日記が公開された女優広末涼子と不倫相手の料理人鳥羽周作。不倫をしたときに脳がお花畑になり二人だけの世界に浸ることを「シタラリ」といいます。一方、サレた側はシタ側に対して疑心暗鬼になり、必要以上に行動を監視するようになり、これを「サレラリ」といいます。このように不倫はやった側やられた側、両方の心を破壊していくようです。

 

不倫が引き起こすシタラリサレラリとは?

 

自分達の恋は純愛、悪いのは人のせいのシタラリ

 

Bさんは出産後セックスレスとなった妻の様子がだんだん変化しているのを薄々感じていました。以前はそこまで怒らなかった些細なことでも怒るようになります。しかし妻自身が同じことをしても自分だけは子育てで忙しいから仕方がないと言い張ります。Bさんは子供が生まれてから熱心に家事子育てに参加していたつもりだったのですが……「なぜか妻の様子がおかしい」妻の異変が気になったBさんはついに妻のスマホをチェック。最初は不倫をしている証拠は見当たりませんでしたが、ある日生々しい不倫相手とのやりとりを発見します。妻が弟と交わしていると思っていた連絡ツールでのやりとりが、実は不倫相手のものだったのです。妻はバレないように相手とのやりとりをこまめに消していたようですが、忙しくて消し忘れていたために証拠が残っていました。Bさんは妻に鎌をかけて、探偵を雇っていることをほのめかして、不倫を白状させます。

 

不倫を許せない気持ちがドンドンエスカレートするサレラリ

 

妻の不倫相手は初恋の人でした。出産後に実家に帰っていたときに再会し、恋が再燃したようです。交際当時、妻の母が学歴の低い相手との交際に反対して別れさせました。実家に行くと、妻は自分が不倫をしたのは母のせいだと責めました。いい大人なのに若い時代のときを持ち出して、母のせいにするとは……全く論理的ではありませんが「シタラリ」状態であれば、論理性がぶっとんでいるので、こんなデタラメな理屈も生まれるのです。

妻は不倫をしたことを「仕方がない」といい、Bさんには一切謝罪しませんでした。不倫した側でありながら、あたかもサレた側が悪いような言い方をする妻ですが、不倫を認めながらも、事務所やサレ側の夫の方に謝罪もしないで非難する広末・鳥羽にも通じる態度ですね。

一方、サレ側は裏切りを知ってからは相手の全てに不信感を持つようになります。Bさんも妻の持ち物にGPSを取り付けるなど過剰な監視を行うようになります。

それに嫌気がさしたのか、妻はある日子供と一緒に実家に帰り別居状態になります。日本の制度では、たとえ妻側に落ち度があっても親権が一緒に住んでいる親の方に渡るケースが圧倒的です。Bさんは被害者側なのに、理不尽なことに親権を失ってしまいました。