最近出版された「不倫」という本は不倫を学術的に捉えたユニークな本です。
読み進めるにつれて、どんな人が不倫をするのか段々見えてきますよ。
ご自身のパートナーにあてはめてみてください。
収入格差が不倫を生む?
日本の夫婦ではお互いに収入格差があった場合、男性のみが不倫をしやすい傾向があると分かりました。
妻より収入が高いと夫の方が立場が上なので不倫しやすいし、また妻より収入が低いと夫の立場が弱くて自分のアイデンティティーをどこに持っていけば分からず不倫に走るというのです。
一方、日本の妻の方は収入が高くても不倫に走らない傾向があります。
夫婦関係によって権力を持つ立場になり不倫をするというメカニズムが働きにくいからだとみられています。
そういえば、芸能人でも格差婚の場合必ず、格下の夫の方が不倫する場合が多いような気がします。
日本の場合、不況になると男性の自殺率が上がる傾向があります。不況になってもアメリカの男女や日本の女性の自殺率は上がりません。
日本の男性はいまだに一家の稼ぎ頭というプレッシャーにさらされているようです。
結婚前に浮気した人は結婚後も不倫する
長らく結婚前によく遊んだ人は結婚したら落ち着いて真面目になるという通説がありましたが、データによるとこれは完全に嘘だと分かりました。
結婚前に恋人がいても、浮気していた人は男女問わず、圧倒的に不倫しやすいと分かっています。中には本当に真面目になった人もいるようですが、多くの人にとって結婚は個人の行動を変えるほど強い契機にはならないようです。
また青年期に性に関する情報を友人から得ている人は、浮気しやすいことが分かっています。
性的なことに開放的なコミュニティにいると、自分もその影響を受けやすいということでしょう。浮気相手との接触も増えるのも要因かもしれませんね。
ちなみに男性のみ結婚前の交際人数が多ければ多いほど、男性は結婚後に不倫しやすいと分かっています。
結婚前の人はもう一度、相手の交際歴を確認するべきかも……
一方、性の情報がポルノやインターネットの場合は、あまり浮気とは関連がありませんでした。
直接、生の異性と結びつくことがないからでしょうか?
もっとも不倫しやすい年代は?
男女共に40代がもっとも不倫しやすい年齢というイメージがあるようですが、統計によると不倫と年代には因果関係がありませんでした。
「学歴が高い人ほど不倫しない」という説も過去にはありましたが、不倫と学歴とは因果関係はありませんでした。
特定の価値観や性格を持った人が不倫しやすい環境に置かれることで、不倫に陥るといえそうです。そういうタイプの人と結婚してしまったら、配偶者の不倫に離婚までずっと悩まされそうですね。