「恋愛学」の講義で知られる早稲田大学の森川友義教授の「大人の不倫学」。前回は先天的に不倫に走る要素について言及しました。
今回は後天的に不倫に走ってしまう要素を解説します。
倫理感の多寡
倫理感をどれくらい持っているかで不倫の意志決定に影響を与えます。
「不倫は男の甲斐性」「男なら浮気は当然」
という旧時代の倫理観の人は不倫をするのは簡単です。
育った環境にも影響を受けるようです。
五感的魅力の多寡
見た目がいい人は男女問わず、恋愛市場、浮気市場でも人気の的。
相手が既にその気になっているので、口説くのも簡単です。
魅力度の不釣り合いなカップル
魅力度が不釣り合いなカップルは、不倫が発生する可能性が高くなります。
魅力度が高い方が不倫しやすく、結婚してから6年〜8年の間に不倫を起こします。
対照的に魅力度が同等か低い方が不倫を起こすのは、12年から15年後です。
結婚当初の魅力度の違いが年月を経て、変動している場合が多いようです。
ポケットマネーの多寡
不倫できる男性の魅力の一つはポケットマネーがより多く出せるかです。
相手の女性の目的は、男性からお金を引き出すことです。
そうなると、不倫できる男性は自由になるお金を持っている人に限定されます。
それほどお金が使えない場合は、比較的お金を出さなくても大丈夫な、社内不倫などに限られてきます。
結婚前の交際人数の多寡
「結婚前に散々異性と交際したので、結婚したら恋愛は卒業」
というのはなく、恋愛経験が豊富になるほど、異性の扱いが上手になり恋愛偏差値が上がります。結婚前の交際人数が多いほど、不倫の可能性が高くなります。
環境的要因
最後の環境要因には3つの要素があります。
1つは出会いの数です。
少子高齢化の時代に、不倫相手を見つけるのは難しくなっています。
人口密度の低い地方は出会いの数は少なく、人口密度が高い都会で出会いが集中しています。
地方に行くと出会い系サイト、マッチングアプリ、SNS、ソーシャルゲームから出会っている割合が多くなります。
2つめは配偶者との物理的距離です。
単身赴任になると、相手との物理的距離が生まれて、夫婦共に不倫に走る可能性を助長させてしまいます。
最後は不倫の情報の多寡です。
不倫に関する状態では、そもそも不倫をしようと思わないでしょうが、自分のまわりに不倫中の人、不倫のやり方を知っている人がいると、より不倫に走りやすくなります。
となると、不倫について知れば知るほど、不倫をしてしまう確率が増えてしまう危険が……
不倫情報の取り込み過ぎには注意が必要ですね。