「恋愛学」の講義で知られる早稲田大学の森川友義教授が不倫について研究した「大人の不倫」から、今回は心理学的アプローチを紹介します。
不倫をするタイプには先天的に脳内物質の分量が多かったり、少なかったりすると言います。逆に不倫しない人はその物質が少ないようです。
脳内物質の分量と不倫するタイプの相関関係を知ると、なるほどうなずけそうです。
闘争本能が増すテストステロン
テストステロンは男らしさや闘争本能に関係するホルモン。
このタイプは自信に満ち、リーダーシップに、集中力も高く、空間認識能力も高く、一言で言うと「仕事ができて、結果を出す男」というイメージです。
反面、ギャンブル好き、好戦的、反社会的行為を犯しやすく、パワハラなどトラブルを起こしやすいタイプです。
テストステロンが多ければ多いほど性欲が強いので、より不倫に走りやすくなります。
一方、テストステロンが少ない人は、家庭的で協調性や従順さを大事にします。
このタイプは不倫に陥る可能性は極めて低いでしょう。
男性にはそのテストステロンが多い、少ないだけでなく、その中間層が一番多く、不倫に走る要素は後天的につけられるケースが多いようです。
ドキドキするのが大好きドーパミン
ドーパミンという神経伝達物質は、斬新性、冒険性を規定します。
ドーパミンが強いと危険を顧みず新しいことに挑戦する姿勢が旺盛になります。
スポーツだとアウトドアやエクストリームスポーツなどの危険を伴うジャンルです。
逆に少ないタイプはインドアで、読書や音楽鑑賞を好むようになります。
危険を伴う不倫にもこのドーパミンが大量に分泌されます。
最初の不倫は怖くて、おそるおそるスタートしますが、1回やってしまうと後は同じで、
不倫の常習犯になっていきます。森川教授は「浮気カラオケの法則」と名付けています。1曲目は遠慮がちに歌いますが、後は抵抗なく行えるようになります。
テストステロン不倫は性欲中心、ドーパミン不倫はスリルを楽しむと区分けできます。
不足すると不安になるセロトニン
脳内化学物質セロトニンが不足すると、不安を感じやすくなります。
男性の方が女性より50%多く生産できます。つまり、女性の方が本能的に不安を感じやすいんですね。
だから、占いや運命を信じたり、ブランド志向になったりするのも何か頼りたいものがほしいという気持ちの現れです。
女性の場合は不倫に陥るのは、セロトニンの増減が関係するようです。