「恋愛学」の講義で知られる早稲田大学の森川友義教授が不倫にテーマを絞って言及する「大人の不倫学」から社会学についてまとめてみました。

 

大学教授が語る不倫の社会学

 

誰だって浮気・不倫したい! 当然? おそるべき調査結果

 

誰でも正直に「私は浮気しました」「不倫をしました」とは言いません。しかし、浮気・不倫願望があるかどうかは分かります。
テキサス大学で行われた調査では、生涯に浮気したい人数をアンケートしました。
その結果、男子学生は平均18人、女子学生は5人という結果になりました。
男子は女子よりも3倍以上も浮気願望が強いことも分かります。
その上で、「知り合ってどれくらいの期間で関係を持ちたいか」という質問では、男子は1週間で、女子は6ヵ月以上になっています。
つまり、男子はほぼ行きずりの関係でも平気なのに、やはり女子は浮気相手にしてもかなり親密になった人じゃないと納得できないようです。
別の調査でも、女性は行きずりの関係に誘われると侮辱と感じるようで、女性の浮気相手はほぼ間違いなく顔なじみの男性だと分かりました。

 

不倫は文化ではない

 

近年、日本で行われた浮気・不倫のアンケート調査を森川教授が全体をまとめると以下の結果になったそうです。

1.現在不倫中の男性は4人に1人、女性は6人に1人。
2.年以内の不倫経験者は男性5人に3人、女性に4人に1人です。
3.人生での不倫経験は、男性4人に3人、女性に10人に3人、
4.若ければ若いほど、不倫率は上昇する
5.未婚者のほうが既婚者よりも浮気率が高い

5の未婚者の方が、婚姻関係に縛られないのでより罪悪感が低くなるのは当然でしょう。
4の年齢が若いほど性欲も強くて、分別も効かないので、不倫率が高い理由もうなずけます。
この結果から見ると、若いうちに結婚するのは男女ともに不倫にぶち当たる可能性が高くなりそうですね。
さらに不倫相手と出会った場所では、職場21.4%、友達の紹介・合コン21.2%、3番目が友達13.9%です。顔なじみの相手じゃないと浮気しないというテキサス大学の調査ともシンクロしています。
またネットを使った出会いが12%ですが、年々その割合が増えているのは間違いないでしょう。
50代では、キャバクラ・ディスコ・風俗店で客として知り合い、不倫に昇格する例が、7%近くありました。
データ全体から見てみると、男性が常に不倫相手を探しており、不倫をする数少ない女性を粘り強く探し、口説いて不倫関係に持ち込んでいる様子がうかがえます。
男性にとっては不倫をするのも、努力が必要なのでしょうか?