ryuchellさん、市川猿之助さんの一家心中など今年も著名人の自殺騒動で話題になりました。お二人共、炎上を気にしない強気な発言で知られていましたが、普段のイメージとは真逆の行動に違和感を持った人も少なくないでしょう。
こういう報道があると、私達は「なにも自殺までしなくてもいいのに……」と思ってしまいがちです。
それは、①自分という存在があり②その自分が自死を選ぶと考えているからです。
日本大学教授中村英代さんが執筆した「嫌な気持ちになったら、どうする」では、自殺をする人の心理はそうではないと主張しています。
今回は、ネガティブな感情に襲われるメカニズムとその対処法を紹介します。

 

 

人は巨大なネガティブな感情に呑み込まれる可能性がある

 

 

誰しもネガティブに負けるときがあります。
中村さんは自死を選んだのはその人が弱かったのではなく、ネガティブの力が何らかの事情で強かったからではないかと言っています。
頭=理性と心=感情はズレています。理性はもちろん道理が優先され、感情だって理由があって生まれている。理性が感情に飲み込まれれば、感情優位な状態が発生する。この時の感情がネガティブであれば、ネガティブは人ひとりを完全に支配しています。
何かに取り憑かれたように体ごと乗っ取られるように、ネガティブな感情に支配されて、最悪の事態に陥ったのではないかと思います。
そう考えると、仕事も私生活も順調そうに見える人が突然、自殺を選んでしまう理由も分かる気がします。
「魔が差した」という言葉がありますが、魔が差さないようにネガティブな感情の性質をよく知り、「ネガティブな感情=自分の気持ち」と思わないようにして、対処法を心えておくことが大切です。

 

ネガティブな感情に体を乗っとられたら……

 

それでは、体を乗っ取るぐらいに大きなネガティブな感情に襲われたらどうすればいいのでしょうか?
ネガティブに体を乗っ取られている時は、それが過ぎるまでの間の被害をいかに最小にするかにかかっています。自分を傷つけないように、誰かを傷つけないようにし、どう逃げ切るかです。
なんとか耐え忍べば、魔の時間は過ぎていきます。生還は突然やってきます。
ある瞬間を境に心は落ち着き、それまでの時間が嘘みたいにいつもの自分がそこにいます。
自分がネガティブな感情に陥りやすいときを観察して、それをできるだけ避けるようにする。
魔の時間に陥ったら、無理に抵抗しないで、上手にやりすごすことが大切なようです。
その時期が過ぎた頃に、探偵へ相談し浮気調査をするのが良いでしょう。
負の感情は波のように、引いては押し寄せての繰り返しです。
根本的な解決には浮気の証拠を掴むことが重要になります。