ジャニーズ事務所側が再発防止委員会を立ち上げたジャニー喜多川氏の生前の性加害問題。
現在は実名顔出しで告発したカウワン 岡本さんや 橋本やすしさんなどがファンから凄まじいバッシングを受けているようです。
悪いのが完全に加害者で被害者には全く罪はありません。
自分たちが推しているタレントも同じ被害に遭っているかもしれないのに、なぜそんな事をしてしまうのか?
それは心理学用語で認知的不協和と呼ばれる状態を引き起こしているようです。認知的不協和とは、人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態。またそのときに起こる不快感のことを言います。
ジャニーズ事務所のタレントはボランティア活動に関する番組に多く出演、ドラマでも主演の正義、友情、愛のポジティブなメッセージを具現化する役柄、歌やLIVEでも明るく楽しいエンタテインメントを届けていた。そして、ジャニーズタレントが喜多川氏のエピソードを語り優しそうな人柄が伝えられていました。

 

勇気ある性被害の告発者を責めるファンの心理とは

 

第1段階 好感を持っている人の犯罪を信じたくないという気持ち

 

まず、自分が好感を持っている人物や団体のネガティブな報道がされても、すぐには信じたくありません。「何かの間違いであってほしい」と願います。その報道がスキャンダル報道などで有名な媒体だと、「ああ、雑誌を売りたいがためのガセネタだろう」と思いこんでしまいます。過去にも人気グループのメンバーが告発していましたが、どうせ売名目的だろうと相手にしません。ましてや、テレビや新聞が取り上げなければ、その雑誌が嘘を書いていると思うのも無理のないことでしょう。事実、「週刊文春」だけがジャニー氏の性加害を取り上げており、その時点では誰も真実だとは信じていませんでした。

 

第2段階 真実だと分かっても告発する方が悪いという認識になる

 

しかし、イギリスのBBCが1時間番組を放送したことをきっかけに状況が段々とかわってきます。その段階でも日本のメディアは完全に無視でしたが、カウワン岡本氏がYouTubeで告発したことをきっかけに、ジャニー氏の性加害は間違いのないことだと分かってきました。
しかし、ジャニー氏の犯罪は認めながらも、「そんな被害はたいしたことではない」と性加害を重大な犯罪じゃないと断定します。また、多少悪いことはしたかもしれないが、「たくさんのエンタテインメントを提供してきたジャニー氏の功績に比べればそんな犯罪は微々たるものに過ぎない」「告発者はジャニーズの活動を妨害している」と考えるようになります。そう考えるのも無理もないかもしれません。何せ60数年間も、正しいと信じていたことが、いざ間違いだったと知っても簡単には納得できないでしょう。

 

第3段階 ひいきにしている側の言動に誘導される

 

バッシングが拡大した原因になったのは間違いなくNEWS ZEROにおけるキャスター櫻井翔氏のコメントです。問題が取り沙汰されても数週間にわたってコメントを回避し、最終的には涙ながらに、憶測で詮索することをやめてもらいたいと発言。被害の全容を解明するための活動を封じ込め、罪の矛先を巧妙に告発者に向けたものになりました。それがきっかけで、ジャニーズ問題はあまり取り上げられることがなくなりました。ここからジャニーズ問題は上手に闇に葬られていくのか注目していきたいです。