スウェーデンの心理学者アンジェラ・アオラ著『不倫の心理学』では浮気を11のタイプにまととめています。今回はそのうちの5種類を紹介します。

 

不倫の心理学その5・サレ側心理学者が説く浮気の種類その1

 

浮気の種類➀抜け道

 

現在のパートナーとの関係を終わりにしたいと考えている人が、関係を終わらせるきっかえけを与えるために浮気です。現在のパートナーと別れる前に、新しい相手を必要とする人もいます。1人でいることに耐えられないか、誰かと恋愛関係を持つことでしか自分の存在意義を確かめることができない人です。
カップルであることがアイデンティティーとなり、自分は選ばれたという感覚を抱いている人は、交際が終わる前にパートナーに対して感情的な距離を置き始めます。
別れの後に回復する時間をとらず、すぐ次の恋愛に移って、古い荷物すべて新しい恋愛に持ちこみます。
自分自身の気持ちの整理、精神的な休息や回復などに目を向けることはありません。
健全な成長と学びを犠牲にするタイプで次々と恋愛に手を出します。

 

浮気の種類②自分の欲求が充たされていないと感じる

 

感情的に親密さが生まれれば生まれるほど性欲が生まれる可能性が低くなり、パートナーとのセックスが難しくなります。
職場で不倫し恋に落ちて「自分を愛し求めてくれる人が見つかった」と思って見ると、時間が経過すると、同じように不倫相手にも不満が生まれて以前と同じような状況に陥っています。自分の問題点を本質的に整理しない限り物事はうまくいかない。

 

浮気の種類③共通の未来が見えない

 

未来が見えないパートナーシップの場合、浮気で失うものはそれほど多くはありません。

 

浮気の種類④他の誰かに惹かれた

 

パートナーがいるのに他の異性に惹かれることは誰にでもあります。しかし、誘惑を感じるのと行動をするのは別です。しかし、パートナーとの関係が危機的状況にあれば外部の誘惑に従って行動するリスクが高まります。

 

浮気の種類⑤承認欲求

 

自分だけの小さな居場所を確保するために浮気をする人もいます。浮気をすることによって自分の存在意義を確認するのです。

 

浮気の種類⑥パートナーへの仕返し

 

パートナーに腹を立て、仕返しをしたい時の浮気です。必ずしも浮気に対する復讐とは限りません。パートナーが働き過ぎで育児や家事などの負担が大きいことも理由になります。
喧嘩の後、真正面から攻撃するのではなく、受動的攻撃行動として隠れて浮気をする人もいます。
著者は仕返しで浮気をしても

・自分が浮気をしても壊れてしまった関係性を修復することはできない。さらに悪化するリスクができる。
・自分もパートナーと同じひどい人間になれば、パートナーの苦悩はやわらぎ、相手はその行動を言い訳に浮気を継続する可能性があります。
などの理由で仕返しの浮気を勧めていません。