恋バナを収集するユニット「桃山商事」の代表・清田隆之は実に約1200人の失恋話や恋愛相談に耳を傾けてきたという恋愛話の強者です。女性の話の中から男性に対する不満を集めた本が「よかれと思ってやったのに」男たちの「失敗学」入門」です。

「男性のココを直してほしい」という女性の声を聞くと、男性と言うよりも、社会人として人間として必要なことばかり……「会社ではちゃんとできている」というなら、もしかしたら女性を無意識に下に見ているからかもしれません。

 

 

 

人の話を聞かない

 

 

清田氏は相談する女性から「人の話を聞かない男たち」に関する不満や愚痴があとを絶たないと言います。

・自分に関係ない話は興味なさげだし、すぐ茶化してくる。
・返事やあいづちはいいけど話の趣旨をちゃんと理解していない。
・愚痴を聞いてもらおうとしたら、解決策をいくつも提案してきた。

と、いくつもありますが、実際には「自分は人の話を聞いていない」と自覚を持つことは難しいそうです。しかし、女性達は話を聞いていると思っていません。
それが男女のすれ違いで、離婚や浮気へ発展する要因にも成り得ます。

不満を持つ女性達の共通した感覚が「ちゃんと話が届いていない」という感覚です。
聞き手が自分は話を聞いていると思っていても、話し手の方に「ちゃんと相手に話が届いた」という実感がなければ話を聞いているとは言えません。

相手の話をしっかり聞くためには、以下のポイントが大切です。
①話されている内容を論理的に読解する
②想像力を働かせながら相手の感情に寄り添う
③提案、茶化す、要約など自分の言いたいことはいったん我慢し、口を挟まず、価値判断も下さない。
自分の中に存在している不定型な感情や思考が、言葉によって輪郭が与えられ、他者の中に共有されることは、孤独や不安を和らげてくれる効果もあります。

 

謝らない

 

ごめんが言えない、責任転嫁する、非を認めない、言い訳ばかりする…謝らない男たちはガールズトークの定番の1つです。

世間を騒がすスキャンダルや企業の不祥事の謝罪会見でも、謝罪するつもりが逆に火に油を注ぐ結果になってしまうケースも少なくありません。

結局、「謝っているつもりでも実は謝罪になっていない」が原因になっていることが多いようです。
釈明には以下の4タイプがあります。
1.謝罪とは、単にすみませんと言うのではなく、自分の非を認めた上で謝ること
2.弁解とは、責任を他に求めることで止む得ない事情があったと申し開きすること
3.正当化とは、関与を認めた上で自分は間違ったことはしていないと主張すること
4.否認とはそもそもその出来事に関与していないと主張すること
となると、本当に「謝っている」と言えるのは1の自分の非を認めた上で謝ることだけです。その他は本当に謝っているとは言えません。
謝罪会見でも、自分の非を完全に認めているケースは少ないようです。

真摯な謝罪とは、「あなたと関係を続けていきたい」という意思を示すことに他なりません。
中途半端な謝罪では、徐々に収支が分からなくなり、やがて諦めや絶望につながって、離婚や破局など取り返しのつかない事態になりかねません。