ジャニー喜多川の性加害の被害者で実名を公開している人に対して激しいバッシングが行われています。事務所が性加害を認めたにも関わらず、バッシングをする人は性加害を信じていない人も多いようです。その理由が「80何歳のおじいちゃんに性欲があるはずがない」というのですが、性欲に対する認識が甘いというしかありません。一体人間はいつまで性欲を持ち続けるのでしょうか?
廃用性萎縮を避ければ性欲は一生衰えない
結論から言うと、精力はともかく性欲は一生消えません。
ジャニーが生涯最後にプロデュースしたグループ『King & Prince』。本来ならそのメンバーになるはずだったカウワン・オカモト氏の告発から始まった性加害問題。87歳で亡くなったジャニーは晩年まで少年達に性加害をしていたことが分かりました。普通の人間なら80歳どころか、60代70代、いやそれよりももっと早く性欲が枯れている人も多いでしょう。
晩年まで男女の性愛を描いた小説家・渡辺淳一さんは、著書「欲情の作法」で性欲も精力も廃用性萎縮により衰えていくと言っています。性機能も体全体の機能と同じで使わなければ衰え、使い続けていれば、生涯使うことができると断言していました。さらに精神的な「あの人が好き」「あの人と関係を持ちたい」という欲も持ち続けることで枯れることはないとも言っています。
渡辺さんは男女同意の元の恋愛を生涯貫いた人で批判する余地はありませんが、ジャニーの場合、自分の立場を利用して、未経験の少年を次々と襲うシステムを確立。多くのグループを生み出す影で、歪んだ性欲を満足させていたようです。
目の前に性的な対象があって、自分の意のままに手を出せる。そんな状況だったら、廃用性萎縮どころではないでしょう。性欲も精力も枯れないままでもおかしくありません。
性欲こそが人間の寿命を延ばす
イギリスで行われた45歳から59歳の男性に対して行われた追跡調査によると、猥褻なことを考えている男性ほど死亡率が低く、性的興奮がほとんどないグループの10年後の死亡率は性的興奮が多いグループの約2倍だったと言います。
つまり、性的な関心を持っていることこそが、「長生きの秘訣」だったのです。年を取ったら性欲が枯れるというのは、若い人側から見た偏見で、性行為そのものはなくなったとしても、人間性欲はなくならないようです。
男性機能は個人差があり、70代でも30代と同じくらいテストステロンがある人もいれば、その逆に30代で男性機能が衰える人もいます。しかし、性欲自体は70代まで90%を維持し続けるそうです。
となると、性欲を暴走させてしまう人も現れてしまうのは、仕方がないことなのかもしれません。