元アナウンサーの黒岩祐治氏が4度目の神奈川県知事に当選。しかし、選挙前に過去の不倫が告発され、辞任を求める声も上がり早くも暗雲が……
選挙前に候補者に過去の不倫問題が発覚するのは、選挙運動の常套手段で、過去に何度もそんな事例がありました。
ライバル候補とマスコミ、そして不倫相手などが共謀して、事実を知りながらここぞというタイミングでスクープにするのでしょう。
過去の不倫で慰謝料を請求できるのはサレ妻サレ夫側
過去の不倫が告発されるのは、きれいな別れ方をしていなかったからでしょう。
アナウンサーから県知事へ転身したときに不倫を整理したかったのかもしれません。
たとえば不倫相手の子供を身ごもったら、認知してもらい養育費をもらうということもできるでしょう。
しかし、そうでない場合は、別れた後は一切黒岩氏からはお金を貰えるワケではありません。
不倫をしていたときは、「妻よりも愛されているのは自分」という自負もありかもしれませんが、妻には相続や婚姻費用も貰える権利があるのに、不倫関係には法的にお金を貰える権利は一切発生しません。
同じ男性を相手にしながら、妻と不倫相手では全く権利のバランスが釣り合わないのです。
過去の選挙前のスキャンダルでは妊娠・中絶をしながらも、手術にも立ち合わない、中絶費用しか払わない、あるいは払わないなど、不倫相手に遺恨がある別れ方をした候補者もいました。
不倫相手にとっては候補者に復讐するチャンスは選挙前の暴露ぐらいしかありません。雑誌には記事のネタとして謝礼を貰っているはずなので、生活のため背に腹は代えられないという状況なのでしょう。
不倫の時効は3年……ただし不貞行為を知ってから
今回の不倫の直接の被害者はやはり黒岩夫人です。
黒岩夫人には黒岩氏と不倫相手両方から不貞慰謝料を請求できる権利があります。
ただし、不貞行為の慰謝料には3年で時効です。
夫人が黒岩氏の不貞行為を前々から知って入れば、既に時効ということになります。
しかし、今回の報道ではじめて知ったとなれば話は変わってきます。
不貞行為による慰謝料請求の時効は、不貞行為を知ってから3年になります。夫人は両方に慰謝料を請求することができます。ただし、そんなことはしないでしょうけど。
夫に慰謝料を払っても、結局は我が家の収入から出すことになります。妻側が不倫を追求するとなると、いよいよ黒岩氏の県知事としての座も危うくなります。そうなると全てを失うので、慰謝料どころのマイナスでは済まなくなります。黒岩氏は今回のスキャンダルを乗り越えて、県政に励んでいただきたいですね。