「妻が怖くて仕方がない」とはショッキングな本の題名ですが、これは多くの夫の本音ではないでしょうか?
ジャーナリストである著者・富岡悠希氏は夫人と様々な面で軋轢を経験。その後、調査によってその軋轢は自分達夫婦だけではなく、現代夫婦が同じようなトラブルに直面していることに気がつきました。
この亀裂が広がると、不倫や離婚などのトラブルに繋がる夫婦も少なくないでしょう。
借金沼
結婚して数年後、富岡氏は夫人が自分名義のカードを無断で使用し買い物をしていたことに気がつきます。
問い詰めると夫人は、買物依存症になっており1千万円以上浪費していた事実が発覚します。夫人はカードはとっくに限度額を超えて使用できなくなっていたのです。結局、富岡氏が有価証券を解約して借金を補てんします。
夫人は「買物依存は富岡氏が家事育児を全く手伝わなかったせい」と言い張るのですが、富岡氏は普段から家事育児に協力的でした。夫人の脳内では「全く手伝わない」ということで処理されており夫の言い分は通りません。
ここで富岡氏は社会で一番報われない立場の「弱者夫」だと自覚します。
家計再生コンサルタントの横山光昭氏は夫婦の財布は1つにし、金銭感覚もできるだけ合わせた方がいいと言います。
夫婦で収入格差があると引け目を感じたり依存するようになったりします。金融リテラシーに格差がある場合は、知見がある方がない方に歩み寄ることが大事です。
教育方針沼
多くの家庭が子供と接する時間が長い妻が主導で、しつけや教育の方針が決まっていますが、夫婦間で方針が食い違うとまた不仲の元になります。
夫婦が子育てに関して食い違う点は、
1.習い事をたくさんやらせるか
2.小学校受験や中学校受験をさせるか
3.ゲームやスマホを持たせるか
4.小さいときは幅広い経験が必要だと思っているか、または勉強が大事か
教育家の石田勝紀氏はこの夫婦の考えの違いをむしろ幸運だといいます。子供の味方に多様性が生まれるからです。また夫婦ではマルチタスク型か、シングルタスク型のどちらかに別れるそうで、お互いの性質を理解することが大切です。
夫は妻との会話の場合、共感ファースト理屈セカンドで接することが大事。
石田氏曰く「夫婦は磁石のS局とN局」全く違うからこそ引かれ合うと言うんですね。
もし夫が情報収集が得意なら情報提供に徹し、大まかな教育方針は妻にお任せした方がいいようです。