日本では歌舞伎俳優・市川海老蔵が義姉・小林麻耶による暴露攻撃。ハリウッドではジョニー・デップが元妻・アンバー・ハードのDV訴訟。どちらも双方の主張が食い違い泥試合が続いています。
日米2つのいさかいに見る告発に対して一番してはいけないことを学びます。

 

日米2つの泥沼事案に教えられる告発で絶対にしてはいけないこと

 

いくら相手を陥れたくてもウソや証拠のねつ造は絶対にダメ

 

ジョニーの元妻・アンバーは結婚当時にジョニーから受けたDVを生々しく証言。
しかし、ジョニーに何度も平手打ちをされた翌日に、テレビ出演しているときには暴力の痕跡は全く見られませんでした。
アンバーは化粧で怪我を隠していたと弁明しましたが、その化粧品は結婚当時の6年前にはまだ販売されていなかったことが判明。
アンバーの証言にところどころ矛盾があることが分かり、人々を呆れさせています。
ジョニーが酒浸りで、いささかDV気質だったことは事実だとしても、それを明確にするためにウソの証言をしたり証拠をねつ造すれば、アンバーの発言の全てがウソだと印象づけられて台無しになっています。
一方、小林麻耶は既に亡くなっている妹の生前語っていたことをネタに、義弟・海老蔵の本性を暴露。
真偽はともかく、故人の生前の言動は事実確認のしようがく、かりに真実であっても証拠にはなりません。
その上に、妹の魂が言っている、天国の海老蔵の父がそう言っているなど、スピリチャル的な発言も飛び出すなど支離滅裂。
自分とは全く関係のない亡くなった芸能人の魂も持ち出すと、誰も小林の発言を信じる人はいなくなるでしょう。
海老蔵もジョニーも、たちの悪い相手に暴露されて災難ではあったでしょうが、デタラメな発言に不確かな証拠しか提出されなかったおかげで、どうやら芸能界に首の皮一枚でつながった感じです。
とはいえ、海老蔵は大名跡・團十郎を継承する前に、相当なイメージダウンになったのは否めず、ジョニーは「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ファンタスティックビースト」の当たり役を降板し、大ダメージを受けました。
一方、告発した側の小林もアンバーも既に芸能界の居場所をなくし、結局はこの告発で得した人は誰もいない暗澹たる結果になっています。

この2つの争いが教えてくれるのは、相手を訴える場合は
動かぬ証拠が必要ということです。
DVであればそのときの録画・音声が重要視されます。
逆に言うと映像・音声さえあれば、相手は反論できずに、訴訟に勝利できます。
秀岳館サッカー部の暴力事件で暴行したコーチが即解雇になったのも、暴行の映像があったからでした。
訴える場合も、事前の準備が必要ということですね。

いくら相手が憎くても、証拠を盛るのは絶対に禁物です。