人生の悩みの原因のほとんどは人間関係? そもそも1人になるのが恐いので人と繋がらないといけない。みんなから「ぼっち」とからかわれるのがイヤで、無理して人づきあいをする。行きたくもない会社に行く、結婚をする。
就職、結婚、団体活動、
本当は対してやりたくもなかったのに、実は世間の目を気にして行ったことも多いのではないでしょうか?

かつては嫌われ者だった蛭子能収さんがグルッと回ってその包み隠さない正直さで逆に憧れの存在になり、自虐ネタだったヒロシさんがソロキャンプで一躍カリスマになり、
「ぼっち」もだんだんと市民権を得てきました。

しかし、「あれは蛭子さんやヒロシさんだからできることでしょ」と考える人もいまだに多いのも事実。

「アスペルガーのカウンセラーが教えるつながらない生き方のススメ 自分も相手も傷つけない自分勝手術」の著者松島ちほさんは自らがアスペルガー症候群(現在は自閉スペクトラムとう名称になっています)と好評して、発達障害の人ができるだけ人とつながらないで生きられる方法を伝授しています。
その方法は発達障害当事者でなくても、窮屈な人間関係に悩む現代人だれにでも当てはまって、少し生き方を楽にしてくれる内容でした。

 

全ての悩みの解決の元?つながらない生き方のススメ

 

つながらないメリット

 

「人は1人では生きていけない」というのは当然ですが、絆を強調するばかりに窮屈な思いをしている人もたくさんいます。
とくに、正論をかざして、上手にまわりに溶け込めない人にマウントをとって、自分に都合よくまわりに圧力をかけている人がはびこっているのも事実です。
私たちはとかくまわりとつながることにこだわり過ぎて生きてないか?
もっと自分勝手に生きても大丈夫じゃない?
とこの本は訴えています。

 

仲良くする人としない人をわける

 

学校では全員に仲良くしないといけないと教わりました。
でも、はっきり言って、全員と仲良くなれるなんて不可能です。
しかも、気を使わないといけないのは、たいがいクセの強い人ばかりです。
そこで、その人に言いなりになったら、上手に利用され続けられるだろうし、あからさまに逆らったら嫌がらせされそうです。
かといってご機嫌をとるなんて逆立ちして無理だし、失敗して逆に攻撃されそうです。
そういう扱いが難しい人とは、無理せず近寄らないようにするのが1番です。
無理なく付き合える人だけ交際しましょう。
つながらないでいると、1人で考えごとができる。
うわべだけの人間関係に惑わされないので、本当に信頼できる人間がわかる。
つながらないことのメリットもたくさんあると気づきます。

 

考え方のクセに気づく

 

客観的に物事を見ることができるのが自閉スペクトラムの特徴ですが、自己を客観視して自分の考え方の歪みを発見して修正します。

 

コミュニケーションを見直す

 

自閉スペクトラムは人の顔色をうかがうことが苦手なので、相手に伝わるニュアンスで話す事ができません。
発達障害じゃなくても、現在の若者は年配者と話す経験も少なく、ボキャブラリーも少ないので、人の言っていることの意味が伝わってない場合も多いです。
また、同世代の狭い世界でばかりでしか話せないので、相手に伝わらない話し方になっている場合もあります。
年長者は、若い人にも伝わりやすい言葉を考えて話すことも大事です。
自分の話は相手に伝わりにくいと自覚するからこそ、見直せます。

 

聴く力、認める力を身に着ける

 

自閉スペクトラムの人は思ったことをそのまま口にしてしまうところがあります。
嫌がられても、空気が読めないので、気がつかず、知らないうちに距離を取られている場合があります。
本当に仲良くなりたいと思った人にも、嫌われてしまうかも知れないので、相手を認める、傾聴する態度を学ぶと対人コミュニケーションでぶつかるのが半減されます。

 

自分の好きなことを見つける

 

自分の好きなものに対してはとことん熱中する自閉スペクトラム。
もし、人間関係や仕事にトラブルがあっても好きなものに触れることで、癒やされ、
たとえ仕事に直接関係それが新たに挑戦するエネルギーになります。

 

本当に信頼できる人は1から2人でいい

 

どんな人でも本当に信頼できる人は1人か2人あればいい方ではないでしょうか?
そう認識していると、無理に人に合わせる必要もなくて、1人でも大丈夫と思えるようになります。

 

どう生きたいかイメージをする

 

自閉スペクトラムは未来をイメージすると、未来のために邁進するのが苦痛ではありません。
5年先、10年先を見据えていたらそのために苦痛なく行動できます。
これは自閉スペクトラムの長所で、伸ばしたい部分です。
松島さんは1人でもいいと納得して、それでも前向きに行動すると、自然と声をかけてくれる人が増えたと言います。
けして認めようとする気がない人に分かってもらおうと思っても時間の無駄。
分かってくれる人だけとだけ、つき合うことが大事のようです。