アメリカの刑務所ではおいてはいけないと言われる禁断の書「権力に翻弄されないための48の法則」解説第2弾。
前回はの序章その1はなぜ、二枚舌が必要なのかを解説しました。
この世に人がいる限り、世界は策謀が渦巻くパワーゲームの中にいます。
幼い頃まで遡ってみると、乳幼児の世界でさえ力関係があり、弱い者は強い者に言いなりになっているのが分かります。
どうせ力がものを言う世界ならば、力の扱いを学んで使いこなして生きましょう。
今回は力を得るための心構えについてお伝えします。
力の扱いを習得すればいいことだらけ
力=影響力と言い換えれば近いでしょうか?
力の扱いに長けていればいるほど、人は良き友人に、良き恋人に、良き夫に、良き妻に、良き人間に慣れると言います。
けして、この本を読んだからと言って、警察が警戒するような悪人になるわけではありません。またその目的で書かれた内容ではありません。
他人を満足させるコツを身につけ、他人に喜びをもたらす人間になれば、人々はあなたの能力を頼りにし、あなたにそばにいて欲しいと望むようになります。
また、力の扱いが下手な人もサポートしてあげることも可能です。
力の扱いに習熟するための基本
力に習熟するには、世界を見渡し情勢の移り変わりを察知することが必要です。
しかし、口で言うほど簡単ではなく、時間をかけた訓練を積まねばなりません。
基本的な技術が必要です。
基本的な技術を習得すれば、力の法則を簡単に応用できるようになるでしょう。
感情のコントロール
力の技術で最も重要なのか感情のコントロールです。
力を扱うための基本中の基本と言えます。
感情を表に出せば一時的な満足感は得られますか、その代償ははるかに大きいものです。
自分の感情をはっきりと出し過ぎ、苦境におちた人は例を出すまでもありません。
感情は理性を鈍らせます。
状況を一点の曇りもなしに見る冷静さを持ちましょう。
冷静さがなければ、状況をコントロールするために備えることも、状況にふさわしい対応をすることもできません。
怒りは感情の中でも最もやっかいなものです。
人は怒ると必ず状況をコントロールできなくなります。
その感情は必ず敵に伝わり、相手も敵意をむき出しにしてきます。
もし相手を攻撃したい時には、決して怒りを見せてはいけません。
逆に親しげな態度をとって、相手を油断させて、スキを見つけるべきです。
愛情や好意を持つのは常識では徳のある正しい行為のように思えるかもしれません。
禁断の書流に言わせると、愛情を持つことは破滅を招く危険な行為なのです。
好意を持っていることで、バイアスがかかり、相手があなたを利用していたり、騙そうとしているのに気がつかなくなります。
とは言え、悟りを開いた聖人ではないので、怒りや愛情を抑えるのは難しいものです。
無理に押さえつけることはありませんが、感情の見せ方はコントロールできます。
感情をおおっぴらに見せることで自分の隠していた計画戦略が頓挫してしまうおそれもあるのです。
客観的に過去と未来を考えられる
いつ降りかかるか分からない危険に対処するには、常に別の方向を同時に見られるようにする必要があります。
一方は常に未来に向け、もう一方では常に過去を見るようにしなければいけません。
未来への視点は「1日たりとも油断をするな」ということです。
常に最悪の事態を想定しておけば、いざ問題が生じても決して慌てることはありません。
ポジティブシンキングとは真逆に、予想される計画の変更がありそうな部分と落とし穴を全部計算しておきます。
禁断の書の考え方は究極のネガティブシンキングだと言えます。
過去を振り返ることは、昔あったことをクヨクヨすることではありません。
過去からの事例を学ぶことで、現在の状況がよく分かるようになります。
歴史的事例から学び、自分の過去の失敗を検証するすることです。
「権力に翻弄されないための48の法則」と、自分の過去の失敗を照らし合わせて、「二度とこんな過ちは繰り返さない」と自分を客観的に判定できれば、失敗のループから脱出して、成功が近づきます。
自分の心に仮面をつける
世渡りをしていくには多かれ少なかれ、人を欺くことが必要になります。
そのためには自分自身にある程度距離を置いて、時と場合によって、違う仮面をかぶり、様々な人物を演じ分ける必要があります。
外見を操り、欺く技術は力を獲得する重要なアイテムになります。
忍耐は失敗から身を守ってくれる
江戸幕府を開いた徳川家康は「堪忍は無事長久のもと」という言葉を残しました。
アメリカの本なので徳川家康は登場しませんが、この禁断の書のお手本と言うべき人物が徳川家康です。
欺きが武器ならば、忍耐は防壁です。
忍耐も、感情の支配と同じで、努力の継続なしでは身につきません。
まとめ
今回は、力を得るための心構えをお伝えしました。
感情のコントロール、客観的な過去と未来への視点、仮面をかぶること、忍耐力。
まだ序章の段階ですが、まだ語りきれていません。
続きはその3でお伝えします。