探偵と聞くと、ドラマや漫画などで活躍しているシーンをよく目にしますが。現実世界の探偵は一体どれくらいの給料をもらっているか、気になりますよね。本記事では、探偵の給料や年収、給料のシステムについて詳細を解説していきます。
探偵の給料は職種ごとに異なる
探偵と一口に言っても、実は様々な職種に分かれています。探偵の職種として、
・調査員
・相談員
・工作員
といった職種が挙げられます。
調査員は、多くの方がイメージする探偵のイメージに最も近いです。依頼を受けて、聞き込みや尾行をしたり、証拠を集めたりなど、各種調査業務を行います。
相談員は、探偵事務所で依頼者からの電話対応を行ったり、面談を行うのが主な仕事となります。依頼者が探偵事務所で初めてコンタクトをとる相手ですので、相談員は依頼者に親身に対応することが求められます。相談員の対応次第で仕事を依頼してもらえるか決まるといっても過言でありません。
工作員は、復縁工作や別れ工作など、各種工作を行う職種になります。探偵事務所には、復縁や別れ工作を依頼する人もいるので、これらの依頼に対応するために、工作員の職種が置かれています。
上記に挙げた職種ごとに、給料や年収相場は異なってきます。
調査員の給料・年収
調査員の給料は、大手事務所の場合で30万円、規模が小さい事務所になると20万円ほどが相場になります。年収相場は250万円~400万円といったところです。ただ、探偵事務所によって月給型の給料体系なのか、それとも成功報酬型の給料体系なのか異なってきます。前者の場合は調査の成功・失敗に関わらず給料がもらえますが、後者の場合、失敗してしまうと給料が少ない、もしくはもらえない場合もあります。逆を言えば、調査に成功すれば給料額の高くなりますが、安定性という面では不安が残りますね。
探偵としてまだ経験が浅い場合は、なるべく月給型の給料体系を採用している探偵事務所に就職することをおすすめします。
相談員の給料・年収
相談員の給料も、固定型の給料体系、成功報酬型の給料体系に分かれています。固定の給料体系の場合、月給の相場は18万円~25万円前後になります。経験を積めば、月給で30万円前後もらえるところも少なくありません。年収換算で、360万円~600万円前後が相場になってきます。調査員よりも年収相場が高くなっている理由は、「相談員の仕事の重要度が高い」ためです。相談員の対応によって、どれくらいの依頼を受けられるか決まるので、探偵事務所の中でも重要度が高い役割です。もちろん、調査員や工作員の仕事も大切ですが、「要は相談員」という事情が年収相場にも反映されていますね。
工作員の給料・年収
工作員の場合、探偵事務所へ工作依頼が入ってくること自体が少ないため、非正規雇用で採用している事務所が多いです。そのため、月収の相場が15万円前後となっており、他の職種よりも低くなっています。安定的に工作員の仕事をできたとして、年収は300万円前後になりますが、実際は工作員の仕事のみでこの金額を稼ぐのは難しいでしょう。経験のあるベテランの工作員の場合は、日給換算で1万円以上稼ぐ工作員もいます。成功実績が多い、と月収50万円以上稼ぐ人もいますね。
都道府県によっても年収は変わる
都道府県によっても、探偵の年収相場は変わってきます。人口が多い大都市のエリアになるほど、年収相場は高くなってきますね。たとえば、東京都内では探偵の年収(調査員・相談員などをトータルに考慮)は、600万円に到達するところもあります。一方、人口の少ない東北エリアになると、年収相場が360万円ほどになってしまうところもありますね。探偵として生計を立てていくのであれば、なるべく人口の多い大都市エリアで就職することをおすすめします。
経験を積んだら独立開業するのもアリ
探偵として経験を積んで、一人でも仕事を回していける自信がある場合は、独立開業して探偵事務所を開くのもアリです。独立開業すれば、案件の報酬は基本的にすべて自分の元へ入ってきます。相談員など、他の人を雇った場合は給料を支払う必要がありますが、すべて自分1人で回せる場合は、年収を一気に上げることも可能です。ただし、案件が入ってこないと「月給0円」という可能性もあるので、向こう1年間は報酬0円でも生活できる資金を貯めてから独立開業するようにしましょう。
まとめ
探偵の給料・年収は、職種や探偵事務所の規模、働くエリアによって異なってきます。また、給料が月額固定なのか、成功報酬型なのかも探偵事務所によって様々です。探偵としての経験が浅いうちは、給料が月額固定の探偵事務所で経験を積むことがおすすめです。経験を積んで、探偵業務を1人でも回せる状態になったら、独立開業するのもアリです。まずは、どの職種でも経験を積むことを第一にして、年収を徐々に上げていきましょう。