浮気調査に使えるアプリはかなりの数が出ています。
浮気調査専用とうたわれるようなものから、セキュリティ用のアプリまで様々なアプリがあります。
しかし、そのどれもが浮気調査で安全に使用できるとも限りません。
むしろ、浮気調査では使えないだけではなく、使うだけで犯罪となってしまうようなアプリもあるのが特徴です。
そこで、今回は浮気調査用アプリの危険性と、アプリを使用する際の注意点について詳しく解説します。
■浮気調査で使えるアプリの種類
浮気調査のために使えるアプリは大きく分けて次の3種類となります。
〇遠隔操作系アプリ
遠隔操作により、アプリをインストールした端末の状況を詳しく知ることができるアプリです。
本来はスマートフォンの盗難防止対策のために作られた…という名目がありますが、実際には監視用アプリ。もしくはスパイアプリとして使われていることが多いです。
遠隔操作によって知れる情報は多岐にわたり、通話記録からメールの送受信、SNSの使用履歴まで知ることが可能なアプリもあります。
〇GPS系アプリ
スマートフォンにインストールすることにより、GPSを使って現在地を調べることが可能になるアプリです。
GPS系アプリには様々なものがあり、相手の位置を知ることができるアプリなら何でも浮気調査に流用することが可能です。
位置情報を検索すると通知が出るものもあれば、通知が一切表示されないアプリもありますが、プライバシー保護のため位置情報を検索した場合には検索した端末側に通知が行くのが普通です。
〇ICレコーダー系アプリ
ICレコーダー系のアプリは、室内や車内に設置すること簡易的な盗聴器になります。
浮気調査を行う場合には車内に設置することが多いですが、あくまで緊急性の高い場合で使うことが多く、長期的に音声証拠を手に入れる場合には専用のICレコーダーを使う場合が多いです。
■遠隔操作系アプリを使用すると逮捕される可能性が高い
遠隔操作系のアプリを使って浮気調査を行うのはかなり危険です。
この手のアプリが出始めた当初はさほど問題にはならなかったものの、ここ数年の間に逮捕者が続出。もはや浮気調査のために遠隔操作系のアプリを使うことはあまりにもリスクの大きい作業になってしまいました。
〇不正指示電磁的記録の供用により逮捕者続出
遠隔操作系のアプリは、不正指示電磁的記録の供用による逮捕者が続出しています。
というのも、遠隔操作系のアプリを端末使用者の同意なくインストールすることは、スマートフォンにウィルス(マルウェア)をインストールするのと同じ罪になるからです。
ハッカー関連の法律は年々厳しさを増しており、例えハッカーでなくとも、似たような不正指示電磁的記録関連の罪を犯せば厳しく罰せれる時代となっています。
これにより、いくら浮気調査であろうともアプリがインストールされていた事実が発覚し、警察に通報されれば容赦なく罪に問われてしまうので、まず浮気調査のために使うのはおすすめできません。
〇不正アクセス禁止法違反
続いてアプリをインストールするために、アプリのストアに不正にログインする必要があることから、遠隔操作系アプリを使った浮気調査では不正アクセス禁止法違反に抵触することになります。
不正アクセス禁止法違反も近年取り締まりが厳しくなっている犯罪であり、浮気調査のために不正アクセスをしたとしても捜査の手が緩まることはありません。
遠隔操作系アプリに関わらず、勝手にアプリの中身を覗き見たりするだけで十分罪に問われる犯罪ですので注意しなくてはなりません。
■GPS系アプリはプライバシーの侵害にあたる
GPS系のアプリを使い、相手の現在地を特定するのはとても簡単な時代になりました。
しかし、位置情報を逐一調べることはプライバシーの侵害となり、今や社会問題にすらなりつつあります。
〇浮気調査のためであろうとプライバシー侵害は成立する
相手のプライバシー領域を侵す行為は浮気調査であろうとプライバシーの侵害に抵触します。
プライバシーの侵害は当然避けるべき行為です。
探偵事務所に浮気調査を依頼する場合でも同じく、探偵もプライバシーの侵害には気を使います。
プライバシーを侵害した結果、得られた浮気の証拠能力が得られなくなる可能性も十分にありえます。
■浮気調査でアプリを使う時には十分注意が必要
浮気調査でアプリを使う場合には十分に注意が必要になります。
アプリはとても便利なアイテムですし、探偵もアプリを使うことで浮気調査を円滑に行うことが当たり前となっています。
ですが、それでも使うアプリは限定されていますし、使用するだけで刑法で適応されてしまうような危険なアプリは絶対に使いません。
ですが、探偵ではない人はそもそもアプリの危険性もわかりませんし「これで証拠が得られるなら」と安易に浮気調査アプリに頼ってしまうことも多いです。
全てのアプリが浮気調査において危険とは言いませんが、少なくとも遠隔操作系のアプリだけは絶対に避けたほうが良いでしょう。