アメリカの刑務所ではおいてはいけないと言われる禁断の書「権力に翻弄されないための48の法則」の解説第3弾。
前回はこの世界で生き抜くためには仮面が必要であると伝えました。
仮面を維持するのに必要なのは、感情をコントロールすること、過去の失敗から学ぶこと、忍耐を知ること が重要でした。
今回はさらに深掘りをしていきます。
力は善悪とは無関係
禁断の書は、力は善悪や道徳で判断するものではなく、状況を判断する技術であると説きます。
力はひとつのゲームであり、相手がどう思っているかや、善悪ではなく全ては結果だと断言します。
相手の気持ちを考えるのではなく、相手が実際に取った行動の結果で判断します。
自分が見たこと、感じたこと、相手の戦略とパワーを推測します。
相手の気持ちを汲もうとすると、ポイントがずれたり、ごまかされたりするからです。
もし、相手が善意で、手を差し伸べてくれたとしても、結果的に大きな損害を被ればただ有害なだけ。
「小さな親切大きなお世話」というワケです。
善意の皮で包まれた悪意や罠にはにけして、はまってはいけません。
そのためにも必ず相手の行動に目を向けましょう。
カードゲームをするように、敵の動き観察することを一瞬でも怠ってはいけません。
気を逸らさずに、相手の行動の外に現れている部分だけに集中します。
力を得るためには代償がいる
力を得るためにはすべきでないこと、関わってはいけないことを見極めなければいけません。
優先順位を見極めて、いらないことは一切やらないという覚悟を持つべきです。
欲しいものが大きければ大きいほど、それを得るために支払う代償も大きいものです。
もし、目的の力を得ることができたとしても、それが払った代償に見合うものでなければ意味がありません。
得られる力とその代償を天秤にかけ、見極めができた上で計画を実行に移しましょう。
人生の時間には限りがあり、チャンスも少ないものです。
支えるエネルギーにも限度があり、他人事に使っている余裕はありません。
自分が持っている全てのものを自分の目標に集中する。
多くの人が、煩雑なことにとらわれて、自分の本来の目的がなかなか達成できないのは、他人に関わっている時間があまりにも長すぎるからです。
相手の裏の心理を読み取れ
禁断の書は自分に仮面をつけてその場に応じて仮面を使い分けよと主張しています。
逆を言えば、多くの人が仮面をつけて暮らしているということです。
となれば、表面上の言動や、表情では相手の裏の心理を読み取ることはできません。
常に相手の表面上の行動や動きから裏の心理を掴むことが重要です。
前述した通り、人生はカードゲームと同じで裏の読み合い。
けして油断できないのです。
また、観察する相手を区別してはいけないともいいます。
心から信用するのは命とりにつながります。
誰一人信用してはならない。
友人も恋人も全員、常に冷静に観察するのです。
「ここまで徹底しなければいけないのか!」
と窮屈に思うかも知れません。
相手を信じすぎて、痛い目に会ったことはありませんか?
あなたのその油断が、自分自身も窮地に陥れるのです。
信じたために窮地に陥っても、頼りになるのは自分一人です。
自分のずるさを悟られてはならない
人の心理の裏を読み取れたからといって決して油断してはいけません。
敵は常にあなたを観察していて、もし、あなたが手の内を見せたら、たちまち直接的にも間接的にもあなたを攻撃してくるでしょう。
そのためにもあなたの本心を隠す必要があるのです。
表面上は、今までの正直者のあなたで大丈夫です。
しかし裏では、敵の心理を読み取り、その裏をかく勝負強いあなたを育てましょう。
もし、敵を倒す絶好のチャンスが来た場合も、必ず直接手を下すのではなく。間接的に手を回して、おい落とすように心がけます。
法則の効果は絶大
禁断の書の法則は明確なものがあり、法則に従えば力が強くなり、法則に背けば力が弱くなり、最悪の場合は破滅のもとになります。
全ての法則は何らかのつながりがあります。
全体を把握して、自分の過去の行動と照らし合わせると必ず、今後のものの考え方やものの見方が変わってきます。
法則は実践的で、現代人が抱えている多くの問題に直結しています。
とくに、上司と部下の問題、自分より上の位置にいる人間、下の位置にある人間との関係に非常に示唆のあるアドバイスになっています。
まとめ
二枚舌を進める禁断の書の教え。
今回は力は善悪とは無関係、力を得るには代償がいること、相手の心理を読み取ること、自分のズルさを悟られないこと。
などをお伝えしました。
これまでが序章です。
お待たせしました。
次回からやっと本章の解説です。
あなたの人生に役に立つこと間違いなしです。