サッカー部のコーチが部員を暴行している動画がネット上に流出しました。
その後、日常茶飯事に暴行が行われている事実を否定するために、監督が部員を脅迫し、顔と名前を出して謝罪動画を投稿させます。
その上で日テレの情報番組で監督自らが出演して謝罪。
騒動の収束を図ろうとしましたが、恫喝した音声が流出し、監督の嘘と、学校側がサッカー部の暴力を全く制御できていないことが露呈しました。
スマホで動画・音声の流出は弱者最後の武器
秀岳館OBによる証言によるとサッカー部のD監督は20年以上に渡って、暴力によってサッカー部を支配していたといいます。
本人は自分自身は一切暴力をふるっていないと言い張っていますが、
残った動画をSNSに投稿できるようになって、やっと暴力行為を世間にさらすことで、暴行が明らかになりました。
しかし、それ以前は暴力を目の当たりにしても、それを訴える手段がなかったので、全て闇に葬られていたのでしょう。
学校側は生徒たちを守るために、SNSの講習を行うと表明していますが、もしスマホを取り上げられたら、もし暴力が再び発生しても、昔に逆戻りして、校内の暴力を告発する手段がなくなってしまいます。
昨今、マスコミに証拠が提出された時点で、芸能関係者は事実を認めて謝罪します。
動画、音声が出た時点で動かぬ証拠が出ており、言い逃れをしようがないし、否定して後でまた証拠が出たときに嘘がバレたらますます、バッシングされるのは目に見えているからです。
マスコミやSNSのリテラシーを全く知らないからこそできる、呆れた行動でした。
ウクライナ侵攻でも、圧倒的な兵力差の中、ロシア軍の攻撃を食い止めることができたのは、スマホによる情報収集とSNSの拡散の力が大きいでしょう。
逆にスマホやSNSを封じ込められた抵抗は、いくら相手が非道であっても、晒すことができなければないも同然です。
探偵事務所の依頼でも、被害を証明するためには、画像、動画、音声などの証拠入手が不可欠です。
是非ともスマホを取り上げることだけは阻止する必要があります。
学校側は自力の改善を表明
秀岳館校長は高校を経営する学校法人八商学園の理事長でもあり組織のトップですが、90歳を超える高齢であり、記者会見でも謝罪の言葉を述べただけ。
実質は2人の教頭が学校を指揮していますが、年齢のせいかネットに疎く、問題の動画をチェックするだけで既に数日が経っていました。
OBによると、サッカー部は学校とは別の団体のような位置づけになっており、学校側はサッカー部を全く管理できない状態のようです。
それでも第三者団体の介入による改善を否定し、自力での改善を表明しています。
これでは今後不祥事が起きたときも隠蔽に動くのは間違いないでしょう。
秀岳館サッカー部には3月に起きた寮内での新寮生の上級生からの暴行事件、校長の女子生徒に対するセクハラ疑惑など問題が山積みです。
外部から学校を改革しない限り、サッカー部の活動再開どころか、学校の存続さえ危ないでしょう。